吉村 彰記 (Akinori YOSHIMURA)
大学院 工学研究科 航空宇宙工学専攻 准教授
担当授業科目 固体力学, 解析力学及び演習, 航空宇宙構造工学
研究分野 先進複合材料, 材料力学, 破壊力学, 数値解析, 非破壊検査
email akinori.yoshimura@ (“mae,nagoya-u.ac.jp”を加えてください)
[講義資料]
応用構造理論 第五回 講義資料⇒ 配布資料⇒
応用構造理論 第六回 講義資料⇒ 配布資料⇒
【略歴】
2002.3 |
東京大学 工学部 航空宇宙工学科 卒業 |
2004.3 |
東京大学 大学院 新領域創成科学研究科 修士課程修了 |
2007.3 |
東京大学 大学院 新領域創成科学研究科 博士課程修了 博士(科学) |
2007.4-2009.3 |
(独) 宇宙航空研究開発機構 宇宙航空プロジェクト研究員 (任期付き) |
2009.4~2017.12 |
(国研) 宇宙航空研究開発機構 航空技術部門 研究員 |
2018.1~ |
名古屋大学 大学院 工学研究科 航空宇宙工学専攻 准教授 (現職) |
【研究の概要】
航空機,宇宙機の発展は材料の発展とともに進んできました。これまでに起こった航空機,宇宙機の性能のブレイクスルーには,材料性能の向上や,新しい材料の適用が大きな影響を与えてきました。今後も,新規材料の研究開発や既存材料の性能向上の努力は,より便利で安全安心な航空機,宇宙機の実現には欠かせません。
航空宇宙構造は,構造の重量が性能に直結することから,軽量であることが極めて重要です。先進複合材料(Advanced composite materials)は軽量でありながら高い強度,剛性を持ち,航空機,宇宙機の性能向上には欠かせない存在になってきています。我々の研究グループでは,炭素繊維強化プラスティック(Carbon fiber reinforced plastics; CFRP)をはじめとした先進複合材料,およびそれを用いた航空宇宙構造について,実験,シミュレーションを駆使して研究しています。
本研究は,例えば先進複合材料の破壊メカニズムを解明して,その性能向上や安全な使用に貢献したり,新規材料や新規構造様式を提案することによって航空機,宇宙機の飛躍的な性能上昇に貢献することができます。
【研究の例】
- 複合材料製航空宇宙構造の高精度数値解析
- X線CTを使用したCFRPの直接有限要素解析
- CFRPの極低温推進剤タンクへの適用
- CFRPのターボファンエンジンファンシステムへの適用
【業績一覧】
【所属学会】
【受賞】
- 日本複合材料学会 林賞,吉村 彰記,“炭素繊維複合材料の高精度な損傷解析と,X線CT等を用いた可視化・検証”,2019
- 日本航空宇宙学会 技術賞, 宇宙航空研究開発機構 航空技術部門 電動推進システム技術飛行実証チーム, “航空機用電動推進システム技術の飛行実証(FEATHER)”,
2017
- 日本複合材料学会 論文賞, 吉村 彰記, 細谷 亮平, 小柳 潤, 小笠原 俊夫, X線CT画像を用いたCFRP積層板の繊維方向測定, 日本複合材料学会誌, 40 (4), 144-149, 2014, 日本複合材料学会 論文賞(2015)
- 日本実験力学会 技術賞, 小柳 潤,北條正弘,吉村彰記,米山 聡,薄 一平,橋本良作, “高性能CFRPフライホイールの開発”, 日本実験力学会 技術賞, 日本実験力学会分科会合同ワークショップ,No.12-2,pp.1-4,(2012)
- 日本航空宇宙学会第52回構造強度に関する講演会 若手奨励賞, 吉村彰記, 岡部朋永, 小笠原俊夫, 黄木景二, “連続体損傷力学とCohesive zoneモデルを用いたCFRP積層板の損傷進展シミュレーション” (2010)